【10月1日 AFP】ロンドン(London)の近現代美術館テート・モダン(Tate Modern)で1日開幕する現代アートの展覧会「ポップ・ライフ(Pop Life)」に展示予定だった、女優ブルック・シールズ(Brooke Shields)さんの幼少期のヌード写真が、警察からわいせつだと指摘され撤去された。英紙ガーディアン(Guardian)が1日、報じた。

 問題の写真は、濃い化粧を施した当時10歳のシールズさんの膝から上を撮影した、米国の芸術家リチャード・プリンス(Richard Prince)氏の作品で、「スピリチュアル・アメリカ(Spiritual America)」というタイトルが付けられている。

 ガーディアン紙によると写真は、警察のわいせつ発行物取り締まり班が同館を訪問した後に撤去されたという。ロンドン警視庁は、取締班の警官が30日にテート・モダンの職員と会ったことを認めている。

 同紙は情報筋の話として、問題の写真はシールズさんが10歳であることや、性的な感覚を誘発する作品と見られる可能性があることから、当局が懸念を示す可能性はあったと報じている。

 この作品は、最近ではニューヨーク(New York)のグッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum)で展示されたが、その際は大きな騒動にはならなかったという。(c)AFP