【4月13日 AFP】エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)は12日、カイロ(Cairo)南方のファイユーム(Fayoum)・オアシスで、鮮やかに彩色された4000年前のミイラ数十体が納められたネクロポリス(集団墳墓)を発見したと発表した。

 評議会事務局長のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)博士によると、Ilahunピラミッド付近に、紀元前2061-1786年の中王国のものと見られる53基の石窟(せっくつ)墳墓を発見し、ミイラ数十体を見つけた。

 このうち4体のミイラは第22王朝(紀元前931-725年)のもので、これまでに発見された最も美しいミイラの1つに数えられるという。

 ミイラは亜麻布で覆われ、明るい青緑色や赤褐色、金色が鮮やかに残っていた。

 発掘隊は、供物台が備えられた中王国の霊安室も発見した。紀元前30年から紀元後337年までの古代ローマ時代まで使用されていた可能性があるという。

 また、彩色されたマスク15枚やお守り、陶器も複数発見されたという。(c)AFP