【3月16日 AFP】これまでギリシャ系白人と考えられてきた古代エジプトの女王クレオパトラ(Cleopatra)はアフリカ系の混血だった可能性が高いことを、英国放送協会(BBC)で23日に放映予定のドキュメンタリー番組「Cleopatra: Portrait of a Killer(クレオパトラ:殺人者の肖像)」の制作に関わった考古学者が15日、明らかにした。

 トルコのエフェソス(Ephesus)遺跡の墓地から発見された人骨を分析したところ、人骨はクレオパトラの命で殺害されたとされるクレオパトラの妹、アルシノエ(Arsinoe)のものである可能性が高いことが分かった。

 オーストリア科学アカデミー(Austrian Academy of Science)のヒルケ・テュアー(Hilke Thuer)博士の調査チームは最先端の顔面復元技術などを駆使して人骨を分析した。その結果、アルシノエの母親はアフリカ人であったことが分かったという。

 テュアー博士は、この発見はクレオパトラ一族やクレオパトラとアルシノエ姉妹の関係に、新たな考察への道を開くものだと期待を示している。(c)AFP