【2月16日 AFP】英出版社ハーパー・コリンズ(HarperCollins)の辞書、コリンズ英語辞典(Collins English Dictionary)が次に発行する第30版を記念して広く使われているスラング(俗語)を掲載しようと、14~18歳のユーザーにスラングの推薦を呼び掛けた。

 選ばれたスラングのリストができあがり、コリンズでは今後数か月をかけ、英ソーシャル・ネッワーキング・サービス(SNS)大手ベボ(Bebo)のユーザー105万人に、掲載すべきだと思うスラングに投票してもらう。

 同英語辞典の編さん責任者であるコリンズのコーマック・マキューン(Cormac McKeown)氏は「10代の若者のスラングは、普通の調査方法に頼っていては突き止めるのはとても困難。あるスラングが出版物や放送、最後には一般的な会話でも使われるようになった頃には、若者たちは使うのを止めてしまっている」と語る。

 リストに挙がったいくつかのスラングで文章をひとつ作ってみよう-Don't go stunting your pee, there's a piff breh.

「stunting」は「見せびらかす」とか「誇示」すること。「おしっこ」の俗語でもある「pee」はここでは「お金」の意味。「piff」は一般的にはくだらないことを意味するが、スラングでは「良いこと」「格好のいいこと」と逆になる。「breh」は「boy(男の子)」を意味する新語。

 スラングを使わない英語に直せば「Don't go showing off your money, there's a good boy(お金を見せびらかさないで。ほら、いい感じの子がいるじゃない)」。スラングを知らなければさっぱり分からないような文章だが、どの語も権威あるコリンズ英語辞典に掲載されるかもしれない。

 ほかに挙げられたスラングには、場所がシフトされることの「shifted」から転じて「逮捕される」ことなどがある。ベボでは今年後半に多くの投票を集めた語を発表し、その後コリンズの言語専門家チームが各語の起源を調べ、最終的に掲載するスラングを絞り込むという。(c)AFP