【1月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)出身で柔道の達人というタフガイぶりで有名だが、今度は芸術の分野でソフトな一面も見せ始めた。プーチン首相が描いた絵画が17日に、同首相の故郷サンクト・ペテルブルク(St. Petersburg)で慈善目的の競売に掛けられるという。

 プーチン首相の作品は「刺しゅう」と名づけられたもので、雪の降る景色がのぞく黄色い窓に、刺しゅうの施されたカーテンがはためいている様子が描かれている。この作品は、ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリ(Nikolai Gogol)の小説『降誕祭の前夜』から大まかなヒントを得たという。

 競売の責任者で画家のNadezhda Anfalovaさんは、「プーチン首相は、この作品を誰の力も借りず、15分で描き上げた」と語った。

 競売には、プーチン首相の作品も含め著名な芸術家や政治家などが描いた28点の絵画が出品される。収益は、地元の小児科病院や教会の修復にあてられるという。(c)AFP