【1月10日 AFP】ベルギーのエルジェ(Herge、ジョルジュ・レミ、Georges Remi)が手掛けた人気漫画「タンタン(Tintin)の冒険旅行」の主人公、少年新聞記者のタンタンが10日で80歳の誕生日を迎える。

 タンタンは1929年1月10日、ベルギーのローマ・カトリック系週刊誌「20世紀新聞(Le Vingtieme Siecle)」の付録紙に初めて登場した。この時は、タンタンがソビエト連邦(当時)に行くという内容だった。タンタンは漫画好きのベルギーにおいて、歴史上最も愛されたキャラクターだといえる。

 以来、タンタンの冒険をつづった24話のコミックは50以上の言語に翻訳され、その総売上数は2億冊以上に達するという。時代や年齢を超えたタンタンのキャラクターは、新しい若いファンも引きつけている。

 タンタンの活躍は近々、スクリーン上で復活する可能性が高い。エルジュの妻であったファニー・ロッドウェル(Fanny Rodwell)の同意の下、米映画監督スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)がタンタンの映画3部作を製作する予定となっている。1作目は来年に公開が予定されている。(c)AFP/Pascal Mallet