【9月13日 AFP】18世紀後半から19世紀のスペイン絵画の巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya、1746-1828年)の非常に貴重だとされるエッチング作品が11日、コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)にあるGilberto Alzate Avendano美術館から盗まれた。美術館が12日明らかにした。

 盗まれたエッチングは、1810年から1814年にかけて製作された「来るべきものへの悲しい予感(Tristes presentimientos de lo que ha de acontecer)」と題された作品で、同館で3日から開催されていたゴヤの特別展に出品されていた。

 特別展の責任者は「計り知れない価値を持つスペインの文化遺産であり、大きな損失にあたる」と語った。

 作品は、中国とフランスの展覧会に出品されたばかりで、ボゴタでの展覧会終了後はコロンビア北西部メデジン(Medellin)に巡回する予定だった。(c)AFP