【8月11日 AFP】中国の首都北京(Beijing)市の一角にある旧国営工場「第798工場」跡地は「大山子798芸術区(Dashanzi 798 Art District)」として、中国人作家による絵画や彫刻が世界のアート・オークションを席巻するようになるに伴い、北京の芸術中心地としてにぎわってきた。

 軍事用電子機器を製造する国営の「798工場」だった一帯に立ち並ぶ作業場は、安い賃料で貸し出されたことから、広々とした明るいスペースを探していた芸術家のアトリエや画廊などが次々と入居し、閉鎖後10年間で芸術家たちの天国となった。

 現在はさらに商業化が進み、流行のカフェや高級画廊、目の飛び出るような価格のエリート芸術家の作品が集まるギャラリーなどが集中している。(c)AFP