【7月17日 AFP】ロシア国内の複数の美術館から、合計約5万点の所蔵品が紛失していたことが、明らかになった。インタファクス(Interfax)通信が捜査当局の発表を報じた。

 これによると、内務省がロシア国内の全美術館の約80%にあたる美術館2000件について、所蔵品を2年間かけて調査したところ、約5万点の美術品が紛失していることが発覚したという。

 内務省の犯罪捜査局高官によると、紛失美術品の中には、盗難にあったものもあるとみられるが、移動の際の不手際や、他の美術館に譲渡した際に適切な登録手続きを怠った事例なども考えられるという。

 調査対象となった美術館には、サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)のエルミタージュ美術館(Hermitage Museum)やモスクワ(Moscow)の国立歴史博物館(State Historical Museum)など、それぞれ700万点を所蔵する有名美術館も含まれている。(c)AFP