【6月26日 AFP】ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の父親で芸術家のパル・サルコジ(Pal Sarkozy)さん(80)の作品展が、マドリード(Madrid)のRetiro Parkで26日から開かれている。サルコジ大統領を描いた作品も展示されている。

 ハンガリー生まれのパルさんの作品は、絵画とモンタージュ写真を組み合わせた超現実主義的なもので、ドイツ出身のアーティストWerner Hornungさんとの共同制作だ。2人は一緒にパリ(Paris)の広告業界で活動していた。

 サルコジ大統領を描いた作品では、大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)のイメージの中、大統領がレジオン・ドヌール(Legion d'Honneur)勲章のメダルの形をしたイヤリングを付けている。パルさんは2007年の大統領選のあとにこの作品を大統領に贈った。今回は展示のために借りてきたのだと言う。

 この作品の前でカメラマンに囲まれたパルさんは「この絵はこれまでのニコラの全人生です」と語った。初の作品展をスペインで開催した理由については、スペインには多くの友人がいるし、フランスで息子の立場を利用するような展示会は開きたくなかったからだと説明している。

「Out of Mind」と題された同展覧会は当地で7月13日まで開催。その後、バレンシア(Valencia)地方とパリでも開かれる予定だ。(c)AFP