【6月25日 AFP】印象派の画家クロード・モネ(Claude Monet)が描いた睡蓮シリーズの1つ『Le Bassin aux Nympheas』が24日、ロンドン(London)で行われたオークションで4090万ポンド(約86億8000万円)で落札され、モネの作品としては史上最高額を記録した。

 オークションを主催したクリスティーズ(Christie's)の予想落札額1800-2400万ポンド(約38-51億円)を大きく上回る結果となった。

 会場にいたAFPの記者によれば、落札したのは前列に座っていた女性だという。

 この作品は、1919年にモネがジベルニー(Giverny)の自宅で描いた署名入り作品4点の中のひとつ。そのほかの3点のうち、1点はニューヨーク(New York)のメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)が所蔵している。

 これまで、モネの作品に付けられた最高額は5月にニューヨークのオークションで落札された『Le Pont du Chemin de fer a Argenteuil』の4140万ドル(約44億6000万円)だった。

 24日のオークションのそのほかの目玉は、エドガー・ドガ(Edgar Degas)のパステル画『Danseuse a la Barre』で、1350万ポンド(約28億7000万円)の値をつけた。予想落札額は400-600万ポンド(約8億5000万-12億7000万円)だった。(c)AFP