【2月17日 AFP】裸体のビーナス(Venus)を描いた作品を配した絵画展の宣伝ポスターが地下鉄内での掲示を拒否された問題で16日、ロンドン市交通局(Transport for London)は一転、掲載を許可すると発表した。

 問題のポスターは英王立美術院(Royal Academy of Arts)で3月8日から開催される16世紀のドイツ人画家ルーカス・クラナハ(父)(Lucas Cranach the Elder)の展覧会のもの。ロンドン市交通局は、「男性、女性、子どもを性的に描いたものや、露骨に性的な意味合いを持つ全裸もしくは半裸の人物を描いた」広告の掲示を禁じるガイドラインに抵触するとして掲示を拒否していた。

 交通局は「地下鉄内に掲示される広告数は非常に多いため、毎回正しい判断を下せるとは限らない」とし、判断を誤ったことを認めた。「この観点に基づいて再検討し、クラナハの展覧会の宣伝ポスターの掲示を拒否するべきではなかったと判断し、掲示を許可した」(広報)という。(c)AFP