「ピラミッド」コピー品に著作権使用料が発生、テーマパークは大打撃?
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【12月26日 AFP】ピラミッドやスフィンクスなど多くの古代遺跡を有するエジプトで、その複製品に対して著作権使用料を課す法案が成立する見込みだ。これにより世界各国のテーマパークなどが経済的打撃を受ける可能性がある。
エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities、SCA)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長は25日、AFPに対し、これは同国に多数存在する古代遺跡の維持費確保のために必要な措置だと語った。「新法案は考古最高評議会が古代遺跡の100%コピーだと判断する複製品を全面的に禁じる。これが成立すれば世界中すべての国に適用し、わが国の利益を守ることができる」と説明している。
法案はすでに閣議で決定されており、次回議会で成立する見通しだという。
新法が成立した場合でも、完全なコピーでない限り、絵画などの作品の制作が禁じられることはない。「芸術家は古代遺跡をはじめ、周りにあるすべてのものから着想を得る権利がある」とハワス氏は語っている。
米ラスベガス(Las Vegas)にあるピラミッドを模したホテル「ルクソール(Luxor)」については、「ピラミッドの形はしているが、古代遺跡の完全なコピーではない」と見なしているという。(c)AFP/Rayad Abou Awad