【11月14日 AFP】古代エジプトの若き王ツタンカーメン(Tutankhamun)の墓で見つかった副葬品などを集めた展覧会が、15日からロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で開催される。

Tutankhamun and the Golden Age of the Pharaohs(ツタンカーメンとファラオの黄金時代)」と題された同展覧会では、ツタンカーメンの金の王冠、ミイラ化された臓器が入れられていた棺などツタンカーメンに関する130点のほか、最も古いもので3500年も前の工芸品などが展示される。

 ロンドンでは1972年にもツタンカーメンの副葬品の展覧会が行われ、英国で170万人という記録的な来場者数となったが、今回は前回よりも規模が大きく、ツタンカーメンだけでなく、その家族に関する品々も展示される。

 前回展示された有名な黄金のマスクは、今回は破損の恐れがあるため輸送できず、カイロ(Cairo)にあるエジプト考古学博物館(Egyptian Museum)に残されている。だが、今回の展示品のうちツタンカーメンに関する約50点は前回含まれていなかったものだ。

 ツタンカーメンの墓は1922年、イギリスの考古学者ハワード・カーター(Howard Carter)氏とジョージ・カーナヴォン(George Carnarvon)卿により、エジプトのルクソール(Luxor)にある「王家の谷(Valley of the Kings)」で発見された。そして前週、死後3000年を経てその素顔が一般に公開されたばかり。

 同様の展覧会は2005年に米国でも開催され、400万人が訪れた。今回の展覧会は欧州で唯一の開催となり、すでに32万5000枚の前売りチケットが売れている。開催期間は2008年8月30日まで。

 今回の展示会の売上げは1000万ドル(約11億円)に上ると予想される。みやげ物販売店の売上げの75%はエジプトへ送られ、同国の遺産保護に使用されるという。(c)AFP