秋のオークションシーズン到来、マチス作品など初日から高額落札続出
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【11月7日 AFP】競売会社クリスティーズ(Christie's)がニューヨーク(New York)で6日、印象派の作品と近代絵画を集めたオークションを開催し、アンリ・マチス(Henri Matisse)の『L'Odalisque, harmonie bleu』が、同作家の作品としては新記録となる3360万ドル(約38億円)で落札されるなど、秋のオークションシーズンが華々しく開幕した。
1937年にロシア人モデルを描いた同作の落札予想額は2000万ドル(約22億8000万円)だったが、2人の入札者による競り合いで予想を大幅に上回る高値がついた。これまでのマチスの作品の最高落札額は2170万ドル(約24億7000万円)だった。
同日のオークションではそのほかに、アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)の作品「Portrait du sculpteur Oscar Miestchaninoff」(1916年制作)が3080万ドル(約35億円)の値をつけた。同画家作品の最高落札額に届きそうな高額だった。
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の作品「Femme accroupie au costume turc (Jacqueline)」(1955年制作)は3080万ドル(約35億円)、「Homme a la pipe」は1680万ドル(約19億円)とほぼ予想通りの値で落札され、「Tete de femme(Dora Maar)」は1620万ドル(約18億5000万円)で落札された。
アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)の2作品「Atelier I」と「Annette au manteau」も出品され、「Annette au manteau」は1120万ドル(約12億7000万円)の値をつけた。
そのほか、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)の静物画「Nature morte aux fruits et piments」が1230万ドル(約14億円)で落札され、点描画家ポール・シニャック(Paul Signac)の風景画「Cassis, Cap Canaille」は同画家の作品としては新記録となる1400万ドル(約15億9000万円)の値をつけた。
しかし、ピカソのそのほかの作品、ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)、ピエール・オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)、マルク・シャガール(Marc Chagall)の作品は、予想落札額を下回るものとなった。(c)AFP