【10月8日 AFP】ルービックキューブ(Rubik’s Cube)生誕の地、ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)で開催されたルービックキューブ世界選手権で7日、日本の中島悠(Yu Nakajima)さんが「クラシック部門(3×3部門)」で優勝した。

 1つの面に3×3の9個の正方形をもつ立体パズルの6面を、それぞれ一色に統一するクラシック部門に出場した中島さんは平均完成時間12秒46で優勝を飾った。

 銀メダルは、米国のアンドルー・カン(Andrew Kang)さん、銅メダルは日本の郡司光貴(Gunji Mitsuki)さんだった。

 しかし、フランスのティボー・ジャキノ(Thibaut Jacquinot)さんが今年5月に出した平均9秒86の世界記録には及ばなかった。 

 大型の5×5部門では、地元ハンガリーの14歳のマティアス・クティ(Matyas Kuti)君が平均時間1分45秒07の世界記録を樹立して優勝した。クティさんは、その他2部門で優勝を飾った。

 また、フィンランドのAnssi Vanhalaさんは、足だけを使う部門で3×3のキューブを49秒33で完成させて優勝した。

 25回目を迎えた今年のハンガリー大会には33か国からおよそ300人が出場。1982年の第1回大会もハンガリーで開催されている。

 80年代に爆発的な人気を博したルービックキューブは、最近人気が復活し、毎年世界で数百万個が売られている。これまでの累積販売数は3億個を超えており、大会主催者は、今年だけでも1200万個が売られると見積もっている。

 ルービックキューブはハンガリーの建築家エルノ・ルービック(Erno Rubik)さんの発明で、ニューヨークの現代美術館(Museum of Modern ArtMOMA)に展示されており、権威ある英語辞書のオックスフォード・ディクショナリー(Oxford dictionary)にも記載されている。(c)AFP