ツタンカーメンの肌の色は何色?
このニュースをシェア
【9月26日 AFP】ツタンカーメン(Tutankhamun)王の肌の色は何色か――。米国を巡回中の「ツタンカーメンとファラオの黄金時代(Tutankhamun and the Golden Age of the Pharaohs)」展に展示された王の肖像をめぐり、こんな論議が巻き起こっている。エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長は25日、ツタンカーメン王は黒人ではなかったとの自説を主張した。
発端は、米国の黒人運動家がツタンカーメンの褐色の肌の色を指摘したこと。ハワス氏は米フィラデルフィア(Philadelphia)で9月6日に行った講演で自説を展開したが、これに対して黒人運動家らが反発した。
ハワス氏は25日、反論に応える形で記者団に「ツタンカーメンは黒人ではなかった。アフリカの古代エジプト文明人を黒人と形容することには一片の真実もない」と強調。半国営の中東通信(MENA)も「エジプトはアフリカ大陸にあるが、エジプト人はアラブ人でもアフリカ人でもない」とする同氏の発言を伝えた。
ツタンカーメン王の展示は、2005年6月にロサンゼルス(Los Angeles)で始まった当時から物議を醸してきた。黒人運動家らは、ツタンカーメンを白人として作った胸像の展示を取りやめるよう要求。今回の展示でも、王の肖像画に手が加えられ、肌の色が明るく描きかえられたとの抗議が出ていた。ツタンカーメン王の顔は2005年、ミイラをCT(コンピューター断層撮影)スキャンして収集した画像をもとに再現されている。展示は9月30日にフィラデルフィアからロンドンへ移動予定。
ツタンカーメンは約3300年前にわずか19歳で死亡した少年王。1922年、英国人の考古学者ハワード・カーター(Howard Carter)がエジプト南部のルクソール(Luxor)近郊で、ほとんど荒らされずに残っている墓を発見し、国際的に一大センセーションを巻き起こした。(c)AFP
発端は、米国の黒人運動家がツタンカーメンの褐色の肌の色を指摘したこと。ハワス氏は米フィラデルフィア(Philadelphia)で9月6日に行った講演で自説を展開したが、これに対して黒人運動家らが反発した。
ハワス氏は25日、反論に応える形で記者団に「ツタンカーメンは黒人ではなかった。アフリカの古代エジプト文明人を黒人と形容することには一片の真実もない」と強調。半国営の中東通信(MENA)も「エジプトはアフリカ大陸にあるが、エジプト人はアラブ人でもアフリカ人でもない」とする同氏の発言を伝えた。
ツタンカーメン王の展示は、2005年6月にロサンゼルス(Los Angeles)で始まった当時から物議を醸してきた。黒人運動家らは、ツタンカーメンを白人として作った胸像の展示を取りやめるよう要求。今回の展示でも、王の肖像画に手が加えられ、肌の色が明るく描きかえられたとの抗議が出ていた。ツタンカーメン王の顔は2005年、ミイラをCT(コンピューター断層撮影)スキャンして収集した画像をもとに再現されている。展示は9月30日にフィラデルフィアからロンドンへ移動予定。
ツタンカーメンは約3300年前にわずか19歳で死亡した少年王。1922年、英国人の考古学者ハワード・カーター(Howard Carter)がエジプト南部のルクソール(Luxor)近郊で、ほとんど荒らされずに残っている墓を発見し、国際的に一大センセーションを巻き起こした。(c)AFP