【マイアミ/米国 19日 AFP】深海に沈む難破船の財宝を狙うトレジャーハンターが18日、17トンに及ぶ銀貨を発見したと発表した。難破船から得られた「お宝」としては最大のものとなる。

 海底探査会社のオデッセイ・マリン・エクスプロレーション(Odyssey Marine Exploration)によると、硬貨やそのほかの工芸品が大西洋のある場所に沈んでいる植民地時代の難破船から発見されているというが、詳細は明かされていない。

「お宝」には銀貨50万枚、金貨数百枚、また金の加工品などが含まれ、同社は声明で「難破船から発見されたものとしては歴史上最大規模と考えられる」と述べる。

 同社設立者の1人、グレッグ・ステム(Greg Stemm)氏は、「最初に発見された銀貨6000枚の大半は保存状態がとてもよく、驚くばかり。金貨は新品同様できらきら輝いていた」と説明し、「コインの製造時期、製造場所、種類は豊富。これを見たらトレジャーハンターたちは感動するだろう」と語った。

 同社はその難破船のコードネームを「Black Swan」とし、お宝を徹底的に調査して、可能であればその詳細について公表すると述べ、またその「お宝」はどの国の領海でもない公海上で発見したと強調する。

 写真は2003年に大西洋に沈む難破船から回収された、宝冠をいただく双頭の鷲があしらわれた20ドル金貨(撮影日不明)。(c)AFP/c2003 ODYSSEY MARINE EXPLORATION, INC