宇宙用レーダーでがれきの下の生存者を探知、NASAが試作品公開
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【9月26日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は25日、宇宙に浮かぶ遠く離れた物体を検知するのに使われる技術を応用し、がれきの下に生き埋めとなった生存者を見つけ出す、持ち運び可能なレーダー装置の試作品を公開した。
この装置は正式名称「Finding Individuals for Disaster and Emergency Response(災害・緊急時対応のための個人捜索)」の頭文字を取り「FINDER(ファインダー)」と呼ばれるもので、NASAによると、積み重なったがれきの9メートル下まで生存者を探知可能。コンクリートの下では6メートルまで、障害物がなければ30メートル先まで、人間の存在を感知できる。
従来の技術では、典型的なビル崩壊事故の場合、多くの層に当たりさまざまな方向にはじかれた信号を解読することが難しかった。
FINDERはより優れた解析技術により、人間の心臓が動く音と、それ以外の動植物などが発する音を聞き分け、生存者を発見することが出来る。NASAの通信網「深宇宙ネットワーク(Deep Space Network、DSN)」が宇宙船の場所を特定するための技術と似たものが使用されているという。(c)AFP