【9月23日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、22日朝に国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に到着する予定だった無人補給機「シグナス(Cygnus)」について、ソフトウエアの問題が原因で、少なくとも48時間は到着が遅れる見込みだと発表した。

 シグナスは、米宇宙企業オービタル・サイエンシズ(Orbital Sciences)によって18日に打ち上げられた。NASAによると、シグナスはISSとの通信を確立したが、接近を続けることができなくなったことが、同社によって確認された。同社は問題の原因をすでに突き止めており、現在は解決に向けて取り組んでいるという。

 シグナスには、第37次長期滞在クルー6人の食料や衣類を含む物資や機器類などの貨物が約590キロ分搭載されている。

 オービタル・サイエンシズは、NASAと交わした19億ドル(約1900億円)の契約で、ISSへの貨物輸送を2016年初頭までに8回にわたり行うことが決まっている。同社は、ISSに貨物を運ぶためにNASAが協力を要請した米民間企業2社のうちの1社だ。

 シグナスは、ISSに1か月間係留される予定。(c)AFP