【9月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は12日、 スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)が捉えた彗星 「ドン・キホーテ(Don Quixote)」の画像を公開した。ドン・キホーテはこれまで、大型の小惑星だと考えられていた。

 この画像では、標準的な彗星のイメージを基にコマの光が取り除かれるなど入念な画像処理が行われており、彗星の特徴である拡散成分のコマと尾を確認することができる。彗星核の周囲を取り巻く塵とガスからなるコマは、彗星を取り巻く白い光のように見え、またドン・キホーテの右側には、尾が太陽とは逆の方向に伸びているのが分かる。

 彗星の周辺にある明るい斑は背景の星で、水平に入っている黒い横線は画像処理の途中で生じるゆがみ(アーティファクト)をカバーするものだ。(c)AFP