【9月11日 Relaxnews】ぬらしたスポンジで頑固な汚れが落ちるときもあれば、家を清潔に保つための唯一の解決策が「飛行ロボット部隊」を招集することであるときも──。

 これは悪い夢でもなければ、人類が邪悪なロボット君主の鉄の拳で支配されている世界滅亡的な未来への第一歩でもない。これは23歳のデザイナー、エイドリアン・ペレス・サパタ(Adrian Perez Zapata)氏が考案し、開発中の「マブ・システム(Mab System)」と呼ばれるコンセプトで、現在、エレクトロラックス・デザイン・ラボ(Electrolux Design Lab)でアイデアの実現を目指している。

 センサーが詰め込まれた球状の本体からなる「マブ・システム」は、掃除の時間になると、対象の部屋に移動する。室内ではまず、内蔵スキャナーやセンサーで汚れがどの程度かなど部屋の状況を調査する。その後、小型飛行ロボット部隊(正確には908機)を室内に放出する。小型飛行ロボットの使命は、人間以外のほこりっぽい​​汚い表面をきれいにすることだ。各飛行ロボットは(汚れへの)攻撃前に水と洗浄液を積み込み、汚れがしぶといときは補給のために本体に戻ってくる。

 洗浄液で汚れを落とすだけでなく、それぞれの飛行ロボットはほこりや汚れの粒子を採取することも可能。また、翼にはソーラーパネルが埋め込まれているため、作業はエネルギー効率が良く、かつ高速だ。リビングを素早くきれいにしたいときに、お掃除ヘルパー部隊を招集することを想像してみてはいかが?(c)Relaxnews/AFPBB News