日陰を求めて飛び跳ねるガの幼虫、ベトナムに生息
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【8月21日 AFP】ベトナムに生息するガの一種の幼虫は、木の葉を巻いて作った「乗り物」を飛び跳ねさせるというユニークな方法で日陰に移動するというカナダの研究チームの論文が21日、英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載された。
ガの一種「Calindoea trifascialis」の幼虫は、卵からかえって2週間ほどすると体の周りに木の葉でミノムシのみののようなものを作って地面に落ち、飛び跳ねて移動し始めるという。カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)のキム・ハンフリーズ(Kim Humphreys)氏によると、飛び跳ねる頻度は1秒に1回ほどで、1回のジャンプで移動する距離は4分の3センチほど。通常は3日間ほど主に日中に移動を続け、約2週間後に羽化する。
幼虫にとって太陽光による乾燥は地上の天敵であるアリより大きな脅威だとみられるため、日陰を求めるためにこのような生態を獲得したのだと研究チームは考えている。幼虫がこのような曲芸をする昆虫はほかにも存在するが、「乗り物」を自ら作ってそれを独創的な方法で動かす点で、このガは珍しいという。また、他の昆虫はランダムに移動するのに対し、このガは特定の方向に移動することができる。
■飛び跳ねる幼虫の動画へのリンクはこちら
http://youtu.be/wOXrS1G7Ako
http://youtu.be/uqQUFjF51Lg
(c)AFP
ガの一種「Calindoea trifascialis」の幼虫は、卵からかえって2週間ほどすると体の周りに木の葉でミノムシのみののようなものを作って地面に落ち、飛び跳ねて移動し始めるという。カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)のキム・ハンフリーズ(Kim Humphreys)氏によると、飛び跳ねる頻度は1秒に1回ほどで、1回のジャンプで移動する距離は4分の3センチほど。通常は3日間ほど主に日中に移動を続け、約2週間後に羽化する。
幼虫にとって太陽光による乾燥は地上の天敵であるアリより大きな脅威だとみられるため、日陰を求めるためにこのような生態を獲得したのだと研究チームは考えている。幼虫がこのような曲芸をする昆虫はほかにも存在するが、「乗り物」を自ら作ってそれを独創的な方法で動かす点で、このガは珍しいという。また、他の昆虫はランダムに移動するのに対し、このガは特定の方向に移動することができる。
■飛び跳ねる幼虫の動画へのリンクはこちら
http://youtu.be/wOXrS1G7Ako
http://youtu.be/uqQUFjF51Lg
(c)AFP