【7月5日 AFP】ロシアの無人ロケット「プロトンM(Proton-M)」が2日の打ち上げ直後に爆発・炎上したことを受けて、ロシア政府は今後予定されているプロトンロケットの打ち上げを延期する決定を下した。カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地の情報筋が4日、明らかにした。

 情報筋はロシアのインタファクス(Interfax)通信に対し、「2日の事故の原因を調査している調査委員会は、今後予定されているバイコヌール宇宙基地からのプロトンロケットの打ち上げの準備を停止する決定を下した」と話した。

 次回の打ち上げは20日に予定されていたが、プロトンロケットは搭載されるブリーズM(Briz-M)上段ロケットとアストラ(Astra)2E衛星と共に4日に格納庫に移されたという。

「今回の事故により、調査委員会が原因究明を行い、打ち上げを提言するまでは、ロケットの打ち上げは延期されるだろう」という。

 年内のプロトンロケットの打ち上げは、8月14日の米・無線衛星シリウス(Sirius)FM6、9月5日の露・軍事衛星コスモス(Kosmos)、10月の露・通信衛星エキスプレス(Ekspress)AM5、11月のトルコ・タークサット(Turksat)4Aだという。(c)AFP