はさみ状の手を持つ古代生物、J・デップさんにちなみ命名
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【5月17日 AFP】(写真追加)はさみ状の前脚を持っていた5億500万年前の不気味な生物が、米映画『シザーハンズ(Edward Scissorhands)』で、はさみの手を持つ主人公を演じた米俳優ジョニー・デップ(Johnny Depp)さんの名にちなんで命名された。
国際学術誌「古生物学ジャーナル(Journal of Palaeontology)」に掲載された研究論文によると、ロブスターやサソリの遠い先祖に当たるこの生物は、1990年の同映画で心優しい変わり者の主人公「エドワード・シザーハンズ」を演じたデップさんの名を取って「クーテニーチェラ・デッパイ(Kooteninchela deppi)」と命名された。
インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)のデービッド・レッグ(David Legg)研究員は16日に発表した声明で、「独立した1対のはさみがあるのを初めて見たとき、エドワード・シザーハンズのことを思わずにはいられなかった」と述べた。「実は私自身、デップのちょっとしたファンであり、彼に敬意を示すには、かつて海中をはい回っていた古代生物として、デップの名を後世まで伝えていくのが一番だと思った」という。
「クーテニーチェラ」という属名に含まれる「チェラ」には、ラテン語で「かぎ爪」または「はさみ」という意味があり、これもやはり『シザーハンズ』の主人公にちなんでいる。
最近になって発見されたこの生物は、体長約4センチメートルでヤスデのような脚を持ち、地球が現在よりもずっと暑かった時代に、現在のカナダ・ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州沿岸の浅瀬に生息していた。(c)AFP