【5月4日 AFP】太陽エネルギーのみで昼夜飛行が可能な史上初の有人ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」が3日、米国横断の最初の目的地に向けカリフォルニア(California)州から飛び立った。

 スイス人冒険家ベルトラン・ピカール(Bertrand Piccard)氏操縦の同機は現地時間の3日午前6時12分(日本時間同日午後10時12分)、金色に輝く日の出の光を受けながら、カリフォルニア州北部の滑走路から飛び立った。「完璧な離陸」だったと関係者は話している。

 飛行機は時速約30マイル(約49キロメートル)の平均速度で静かにゆっくりと飛行し、4日未明にアリゾナ州(Arizona)フェニックス(Phoenix)に到着する予定だ。ウェブサイト「live.solarimpulse.com」では、現在の速度、進行方向、バッテリーや太陽発電機の状態とエンジン出力が表示されているダッシュボードと、ピカール氏の様子と飛行機からの視界を写す操縦席カメラの映像を見ることができる。

 米国横断の旅では、飛行機の技術を一般公開するために各地で最長10日間の停留が予定されている。アリゾナ州フェニックスの次は、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)、そして首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)に向かい、7月上旬にニューヨーク(New York)に到着して旅を終える。(c)AFP