【4月30日 AFP】英ヴァージングループ傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は29日、宇宙旅客機「スペースシップ・ツー(SpaceshipTwoSS2)」が初めて上空でのロケットエンジンによる飛行試験で超音速飛行に成功したと発表した。

 SS2は母船となる飛行機「ホワイトナイト・ツー(WhiteKnightTwo)」によって米カリフォルニア(California)州のモハベ砂漠(Mojave Desert)の上空1万4000メートルまで運ばれ、ロケットエンジンを16秒間噴射。計画通り音速の1.2倍まで加速し、高度1万7000メートルに達した。

 地上から飛行試験を見守っていたヴァージングループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長は、「宇宙飛行に必要な主要機能をSS2が完璧に備えていることを、初めて示すことができた」と飛行試験の成功を喜び、「年内には宇宙空間に到達したい」と付け加えた。

 次段階は、SS2を高度100キロの宇宙空間に到達させる計画だ。(c)AFP