【3月29日 AFP】ロシア人2人と米国人1人の宇宙飛行士を乗せたロシアのソユーズFG(Soyuz-FG)ロケットが29日、有人飛行としては史上最短の6時間での国際宇宙ステーション(International Space StationISS)への到着を目指して「特急」飛行に旅立った。前回の打ち上げでは、ISS到着までに丸2日間以上かかっていた。

 前回の打ち上げではソユーズはISSに到着するまで地球の周回軌道30周を経ていたが、今回の「特急」飛行ではわずか4周に短縮された。ロシアは昨年の8月と10月、そして今年2月に、無人宇宙貨物船「プログレス(Progress)」をこの短縮ルートでISSに送ることに成功していた。このルートは、ISSが基地上空の軌道上を通過した直後に打ち上げを行うことで実現した。

 ロケットから切り離された宇宙船「ソユーズTMA(Soyuz-TMA)」は周回軌道に乗ると、改良版ロケットエンジンと制御システムを使ってISSとの間に残された1600キロメートル余りの距離を進むことになる。

 ロシアは昨年、人工衛星の打ち上げに数回にわたり失敗しており、ソユーズが今回、ISSとのドッキングに成功すれば、同国の宇宙開発計画にとって大きな前進となる。(c)AFP