欧州宇宙機関、火星無人探査計画でロシアと協定 2回のミッション実施へ
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【3月15日 AFP】欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は14日、昨年の米国撤退で揺れた火星無人探査計画を進めるため、ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)と協定を結び、今後予定されている2回のミッションを実施する意向を発表した。
ESAの火星無人探査計画「ExoMars」では、第1ミッションとして2016年1月に、火星大気に含まれる微量のメタンガスを探知するための無人探査機を火星の周回軌道に送り込む。大気中のメタンガスは、微生物の存在を示す指標になる。さらに、2018年予定の第2ミッション、6輪探査車打ち上げの主要技術をテストするための小型の固定着陸機を火星地表に降下させる。
7種類の科学実験機器を搭載する探査車には、地下2メートルまで掘削可能なドリルが初めて装備される。地表の過酷な状況下では生存不可能と思われる微生物が、こうした地下深い場所で見つかる可能性は十分にあると宇宙生物学者らは見ている。
ESAは「火星にかつて生命が存在したかどうかの確証を得ることが、現在の科学における最重要課題の1つであり、ExoMars計画の科学的な最優先事項でもある」と声明で述べている。
ロスコスモスは今回の協定で、第1・第2ミッション両方にプロトン(Proton)重量物打ち上げロケットと、探査車用の降下モジュールと地表プラットフォームを提供する予定。(c)AFP
ESAの火星無人探査計画「ExoMars」では、第1ミッションとして2016年1月に、火星大気に含まれる微量のメタンガスを探知するための無人探査機を火星の周回軌道に送り込む。大気中のメタンガスは、微生物の存在を示す指標になる。さらに、2018年予定の第2ミッション、6輪探査車打ち上げの主要技術をテストするための小型の固定着陸機を火星地表に降下させる。
7種類の科学実験機器を搭載する探査車には、地下2メートルまで掘削可能なドリルが初めて装備される。地表の過酷な状況下では生存不可能と思われる微生物が、こうした地下深い場所で見つかる可能性は十分にあると宇宙生物学者らは見ている。
ESAは「火星にかつて生命が存在したかどうかの確証を得ることが、現在の科学における最重要課題の1つであり、ExoMars計画の科学的な最優先事項でもある」と声明で述べている。
ロスコスモスは今回の協定で、第1・第2ミッション両方にプロトン(Proton)重量物打ち上げロケットと、探査車用の降下モジュールと地表プラットフォームを提供する予定。(c)AFP