『スター・ウォーズ』の超空間移動では「星は見えない」、英学生らが結論
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【1月15日 AFP】映画『スター・ウォーズ(Star Wars)』シリーズで、宇宙船ミレニアム・ファルコン(Millennium Falcon)号が超空間に突入するとき、星が何本もの筋に変化する、目がくらむようなあのシーンを覚えているだろうか。
悲しいことに、英国の学生チームが行った計算によれば、SF映画に登場する他の多くの物事と同様、この光景も実際には起こらないそうだ。
英レスター大学(University of Leicester)の学生チームによると、宇宙を高速で移動するとドップラー効果(Doppler effect)のためにハン・ソロ(Han Solo)、ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)、そしてレイア姫(Princess Leia)の目には、宇宙船に向かってくる星が一切見えないはずだという。
ドップラー効果とは、電磁放射源が、それを知覚する人物に対して近づいているか遠ざかっているかによって、観測される波長の長さが変化する現象。よく挙げられる例としては、消防車や救急車が通り過ぎるとき、そのサイレンの音の高さが変化する現象がある。
学生らの計算では、ミレニアム・ファルコン号の場合、星に向かって速度を上げるため、観測される星の光の波長は短くなる。これにより、光はエネルギースペクトルの中の肉眼で見える範囲から外れ、X線の範囲に入るという。
一方、140億年前に宇宙を作り出したビッグバン(Big Bang)の放射の名残とされている「宇宙マイクロ波背景放射」の観測される波長は長くなって突如として目に見えるようになり、ミレニアム・ファルコン号の船員の目にまばゆい円盤型の光となって飛び込んでくるはずだという。
計算を行った学生の1人、ライリー・コナーズ(Riley Connors)さん(21)は「ミレニアム・ファルコン号が実在し、本当にこれほどの速度で宇宙を旅することができるなら、サングラスを持参するのが賢明でしょう」と話している。物理学を専攻する修士課程最終学年の学生4人が参加したこのプロジェクトは、枠にとらわれない思考を刺激することを目的として行われた。(c)AFP
悲しいことに、英国の学生チームが行った計算によれば、SF映画に登場する他の多くの物事と同様、この光景も実際には起こらないそうだ。
英レスター大学(University of Leicester)の学生チームによると、宇宙を高速で移動するとドップラー効果(Doppler effect)のためにハン・ソロ(Han Solo)、ルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)、そしてレイア姫(Princess Leia)の目には、宇宙船に向かってくる星が一切見えないはずだという。
ドップラー効果とは、電磁放射源が、それを知覚する人物に対して近づいているか遠ざかっているかによって、観測される波長の長さが変化する現象。よく挙げられる例としては、消防車や救急車が通り過ぎるとき、そのサイレンの音の高さが変化する現象がある。
学生らの計算では、ミレニアム・ファルコン号の場合、星に向かって速度を上げるため、観測される星の光の波長は短くなる。これにより、光はエネルギースペクトルの中の肉眼で見える範囲から外れ、X線の範囲に入るという。
一方、140億年前に宇宙を作り出したビッグバン(Big Bang)の放射の名残とされている「宇宙マイクロ波背景放射」の観測される波長は長くなって突如として目に見えるようになり、ミレニアム・ファルコン号の船員の目にまばゆい円盤型の光となって飛び込んでくるはずだという。
計算を行った学生の1人、ライリー・コナーズ(Riley Connors)さん(21)は「ミレニアム・ファルコン号が実在し、本当にこれほどの速度で宇宙を旅することができるなら、サングラスを持参するのが賢明でしょう」と話している。物理学を専攻する修士課程最終学年の学生4人が参加したこのプロジェクトは、枠にとらわれない思考を刺激することを目的として行われた。(c)AFP