【12月18日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)がとらえたM33(さんかく座の銀河)の星形成領域NGC604。画像からは、約300万年前、地球からそう遠くないM33で巨大なガス雲内部に高密度の「結び目」が生じ、それが重力崩壊を経て多くの星を形成したことが伺える。NGC 604とよばれる広大な領域では、球状星団を形成するのに十分な星が生まれた。

 画像には多くの若い星と初期のガス雲の残骸、さらにはすでに超新星へと進化し爆発した星の形跡も見ることができる。最も強く輝く星々は高エネルギーの光を放出しており、天の川銀河(Milky Way)近くの大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud)内、タランチュラ星雲(Tarantula Nebula)に匹敵するほで、大きな電離水素の雲を作り出している。(c)AFP/NASA