【11月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は12日、天の川銀河(Milky Way)とはくちょう座(Cygnus)に存在する多数の早期型星を捉えた合成画像を公開した。はくちょう座のOB2星団には、高温で質量の大きな早期型星のO型星が60個以上、B型星が約1000個存在する。

 合成画像では、チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)が撮影したX線画像は青色で、スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)の赤外線データは赤色で、アイザック・ニュートン望遠鏡(Isaac Newton Telescope)の可視光線データはオレンジ色で示されている。

 チャンドラX線観測衛星を使用する目的は、早期型星の超高温外層大気が放出するX線を検知し、星団内で次々と星々が生まれ進化する仕組みを探索するためだ。はくちょう座のOB2星団では、これまでに約1700のX線源が検知されており、そのうち約1450がOB2星団内に存在する星と推測されている。(c)AFP