【11月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)はハロウィーンの10月31日、まるで「宇宙の幽霊」のような姿をした星雲「VdB 152」の画像を公開した。

 天体カタログに「Ced 201」の名で記載される同星雲は、天の川(Milky Way)の北側にあるケフェウス(Cepheus)座内に位置し、地球からの距離は1400光年弱。

 巨大な分子雲のへり近くでは、袋状に広がる星間塵(じん)によって後方にある恒星の光が遮られると同時に、星雲内にある輝星の光が分散し、特徴的な青白い光が作り出されている。また、この輝星が発する紫外線により星間塵は赤みがかった色に発光している。

 分子雲の中で新たに形成される星もあるが、この輝星は分子雲と比べて移動速度が大きく異なることから、たまたま現在の場所に迷い込んだものとみられている。

 画像には約7光年の範囲がとらえられている。(c)AFP