【10月29日 AFP】欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)は26日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)がとらえた巨大な楕円(だえん)銀河の画像を公開した。エイベル2261(Abell 2261)銀河団の中で最も巨大で明るい銀河で、100万光年に広がり、その直径は地球のある銀河系(天の川銀河)のおよそ20倍に上る。

 銀河は通常、中心部にあるブラックホールの周囲が最も明るい。だが、この楕円銀河は中心部に光が集中していない点が珍しい。ハッブル望遠鏡を使った観測で、この銀河の中心部の大きさは1万光年ほどと、これまで観測された銀河の中で最大だということが分かっている。

 この銀河を研究することによって、ブラックホールが銀河の中心部の形成に及ぼす役割が明らかになるかもしれない。(c)AFP