【10月16日 AFP】前年退役した米スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」が14日、3日間に及んだ最後の旅を終え、余生を過ごすカリフォルニア(California)州のカリフォルニア科学センター(California Science Center)に到着した。

 エンデバーはロサンゼルス(Los Angeles)市内を2日かけて19キロメートル移動し13日午後に到着する予定だったが、建物や電線、街路樹をすり抜けるのに時間がかかり、到着が翌日にずれ込んだ。障害物との間隔が数インチ(10センチ前後)しかないところもあったという。

 14日昼ごろに同センターに到着すると、待ち受けていた観衆の歓声が一段と大きくなり、延期されていた到着式を開催できた関係者からは安堵(あんど)の声が聞かれた。

 エンデバーの通行にあたって約400本の樹木を切り倒す必要があったことから周辺住民から抗議の声も上がったが、当局が1本伐採するにつき数本の苗を植えると約束して抗議は収束した。エンデバーが通る際に枝を切り落とされた樹木もあった。(c)AFP/Michael Thurston