【9月6日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在中の星出彰彦(Akihiko Hoshide)さんら2人の宇宙飛行士が5日、前週に続いて船外活動を行い、電力切り替え装置の交換に成功した。米航空宇宙局(NASA)が発表した。

 星出飛行士は米国のサニータ・ウィリアムズ(Sunita Williams)飛行士と共に、前週の船外活動で完了できなかったボルト締め作業に取り組んだ。

 ISSには太陽電池パドルからの電力を分配する「メインバス・スイッチングユニット(Main Bus Switching Unit、MBSU)」という重さ100キロの電力切り替え装置が4つある。そのうちの1つが故障したため、8枚あるパドルのうち2枚からの電力供給がストップし、宇宙ステーション内の機器の一部を止めざる得ない状況になっていた。

 NASAによれば、今回の船外活動は6時間半近くに及び、日本時間の6日午前2時34分に終了した。

 NASAのISSプログラム・マネージャー、マイク・サフレディーニ(Mike Suffredini)氏は、米ヒューストン(Houston)のジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)で開かれた記者会見で「ISSは良好な状態に戻った」と述べた。

 今回が自身6度目の船外活動だったウィリアムズ飛行士は船外活動の累積時間を44時間に伸ばし、これまで米国のペギー・ウィットソン(Peggy Whitson)飛行士が保持していた女性宇宙飛行士の最長記録を更新した。(c)AFP