【8月16日 AFP】米フロリダ(Florida)州のエバーグレーズ湿地で長さが5メートルを超えるビルマニシキヘビが捕獲され、体内から87個の卵が取り出された。調査にあたった研究者らが14日発表した。体長、卵の数ともに同州で見つかったものとしては過去最高。

 フロリダ大学(University of Florida)フロリダ自然史博物館(Florida Museum of Natural History)の研究者によると、この個体は全長5メートル35センチ、幅約30センチ、重さ74.5キロ。同博物館の研究者らが、外来種のビルマニシキヘビが同州に与える影響を調べる政府のプロジェクトの一環として10日に解剖した。

 ビルマニシキヘビは東南アジア原産で、1979年に初めてエバーグレーズ湿地で確認された。同地域に生息する鳥やシカ、ボブキャット、ワニといった大型動物を捕食している。フロリダ州にはビルマニシキヘビの天敵がいないため、州内の生息数は数万~数十万匹に増加したとみられている。

「(ビルマニシキヘビは)25年前からここに住んでいたが、その数は少なく、身を隠す習性があるため見つけるのは難しかった。だが今ではエバーグレーズ湿地に出向けばほぼ確実にビルマニシキヘビを見つけることができる。1日に14匹見つけたこともある」とフロリダ自然史博物館の職員は語った。

 今回見つかったヘビは科学的な調査が行われた後に剥製にされ、同博物館で展示される。剥製はその後、エバーグレーズ国立公園(Everglades National Park)に移される予定だ。(c)AFP