【8月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は1日、チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)が捉えた渦巻銀河M83の最新画像を公開した。太陽系がある天の川銀河外の渦巻銀河に関する、これまでで最も詳細なX線観測といえる。

 画像には、X線エネルギーが低中高によって赤、緑、青に写っている。これらのエネルギーの放出状況は、M83にある超新星SN 1957Dの核が崩壊した際にできた高速で自転する高密度の中性子星、いわゆるパルサーが存在していることを示唆している。

 このパルサーは、光速に近い速度で動く荷電粒子によって「パルサー風星雲」を形成している可能性がある。この説が確認されれば、SN 1957Dの中にあるこのパルサーは誕生から55年と、観測史上最も若いパルサーの1つということになる。(c)AFP