ほぼ完全な人類の祖先の骨格化石見つかる、南アフリカ
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【7月13日 AFP】初期のヒト科祖先のものとしてはこれまでで最も完全な骨格化石を発見したと、南アフリカの考古学チームが12日発表した。南ア・ウィトウォーターズランド大学(University of Witwatersrand)の古生物学者、リー・バーガー(Lee Berger)氏によると、見つかったのはアウストラロピテクス・セディバ(Australopithecus sediba、セディバ猿人)のほぼ完全な骨格。
約200万年前のもので、死亡推定年齢は9~13歳という。研究チームはこの骨格をカラボ(Karabo)と名付けた。
骨格は、ヨハネスブルク(Johannesburg)北方にある「人類のゆりかご(Cradle of Humankind)」として知られる化石発掘地帯で3年前に発掘され、研究室内に置かれていた幅1メートルの黒い岩石の中から見つかった。6月に研究者の1人が岩石から歯が突き出しているのに気付き、完全な骨格の発見に至ったという。
セディバ猿人は脳は小さく、長い腕と道具を握る役目を果たしていたとみられる親指を持つ。2足歩行や木に登ったりしていたとみられるが、初期の人類ホモ属の直接の祖先なのか、それとも近い種の猿人なのかは、まだ分かっていない。
「人類のゆりかご」にあるマラパ(Malapa)洞窟では2008年以来、セディバ猿人の頭骸骨が4体分見つかっている。これらの頭蓋骨の持ち主は、誤って洞窟に落下し死亡したと考えられている。(c)AFP/Susan Njanji
約200万年前のもので、死亡推定年齢は9~13歳という。研究チームはこの骨格をカラボ(Karabo)と名付けた。
骨格は、ヨハネスブルク(Johannesburg)北方にある「人類のゆりかご(Cradle of Humankind)」として知られる化石発掘地帯で3年前に発掘され、研究室内に置かれていた幅1メートルの黒い岩石の中から見つかった。6月に研究者の1人が岩石から歯が突き出しているのに気付き、完全な骨格の発見に至ったという。
セディバ猿人は脳は小さく、長い腕と道具を握る役目を果たしていたとみられる親指を持つ。2足歩行や木に登ったりしていたとみられるが、初期の人類ホモ属の直接の祖先なのか、それとも近い種の猿人なのかは、まだ分かっていない。
「人類のゆりかご」にあるマラパ(Malapa)洞窟では2008年以来、セディバ猿人の頭骸骨が4体分見つかっている。これらの頭蓋骨の持ち主は、誤って洞窟に落下し死亡したと考えられている。(c)AFP/Susan Njanji