夜空に輝く赤い肉球、「猫の手星雲」
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【7月10日 AFP】欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)は9日、さそり座にある「Cat's Paw Nebula(猫の手星雲)」(NGC 6334)の画像を公開した。星が散りばめられた暗い宇宙を背景に、赤い雲状のガスが作る独特な形を捉えている。
この画像は南米チリのラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)のMPG/ESO2.2m望遠鏡が観測した画像と、アマチュア天文家のロバート・ジェンドラー(Robert Gendler)氏とライアン・M・ハナホー(Ryan M. Hannahoe)氏が0.4m望遠鏡で60時間露光して撮影した画像を合成したもの。
MPG/ESO望遠鏡の輝度情報にジェンドラー氏とハナホー氏が得た色彩情報を加えてこの鮮やかな画像が出来上がった。
猫の手星雲は夜空で天の川銀河(Milky Way)の中心近くに位置しているように見えるが、地球からの距離は約5500光年と比較的近い。幅は約50光年で、天の川銀河の中で最も活発な星形成領域の1つ。ここ100万~200万年の間に生まれた青い大質量星を多数有している。
この星雲には数万個の星が存在しているとみられているが、ガスとちりの雲に覆われているため、全ての星を見ることはできない。(c)AFP
この画像は南米チリのラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)のMPG/ESO2.2m望遠鏡が観測した画像と、アマチュア天文家のロバート・ジェンドラー(Robert Gendler)氏とライアン・M・ハナホー(Ryan M. Hannahoe)氏が0.4m望遠鏡で60時間露光して撮影した画像を合成したもの。
MPG/ESO望遠鏡の輝度情報にジェンドラー氏とハナホー氏が得た色彩情報を加えてこの鮮やかな画像が出来上がった。
猫の手星雲は夜空で天の川銀河(Milky Way)の中心近くに位置しているように見えるが、地球からの距離は約5500光年と比較的近い。幅は約50光年で、天の川銀河の中で最も活発な星形成領域の1つ。ここ100万~200万年の間に生まれた青い大質量星を多数有している。
この星雲には数万個の星が存在しているとみられているが、ガスとちりの雲に覆われているため、全ての星を見ることはできない。(c)AFP