宇宙望遠鏡「NuSTAR」の打ち上げに成功、ジェット機から宇宙に
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【6月14日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は13日、ブラックホールの発見に使う高エネルギーX線撮影装置を搭載した高性能宇宙望遠鏡「NuSTAR(Nuclear Spectroscopic Telescope Array、核分光望遠鏡アレイ)」を打ち上げた。
NuSTARは米オービタル・サイエンス(Orbital Sciences)が開発した航空機「スターゲイザー(L-1011 Stargazer)」の胴体下部に取り付けられた同社開発のロケット「ペガサスXL(Pegasus XL)」に搭載された。
スターゲイザーはマーシャル諸島のクエゼリン環礁(Kwajalein Atoll)から離陸し、空中からペガサスXLを打ち上げた。この方法は地上からロケットで打ち上げるよりも燃料が少なくて済み、打ち上げ費用も安い。
NuSTARが観測するより低いエネルギーのX線を観測しているチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)など、既に稼動している宇宙望遠鏡と連携して多数の銀河が集まっている銀河団やブラックホール、大型の星の爆発などの研究を行う。太陽の大気が熱せられる仕組みについても調べる予定だ。
NuSTARの最初の観測データが得られるまでは30日ほどかかる見込み。(c)AFP/Kerry Sheridan
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NuSTARは米オービタル・サイエンス(Orbital Sciences)が開発した航空機「スターゲイザー(L-1011 Stargazer)」の胴体下部に取り付けられた同社開発のロケット「ペガサスXL(Pegasus XL)」に搭載された。
スターゲイザーはマーシャル諸島のクエゼリン環礁(Kwajalein Atoll)から離陸し、空中からペガサスXLを打ち上げた。この方法は地上からロケットで打ち上げるよりも燃料が少なくて済み、打ち上げ費用も安い。
NuSTARが観測するより低いエネルギーのX線を観測しているチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)など、既に稼動している宇宙望遠鏡と連携して多数の銀河が集まっている銀河団やブラックホール、大型の星の爆発などの研究を行う。太陽の大気が熱せられる仕組みについても調べる予定だ。
NuSTARの最初の観測データが得られるまでは30日ほどかかる見込み。(c)AFP/Kerry Sheridan
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