【6月1日 AFP】私たちが住む天の川銀河(Milky Way)は40億年後、隣接するアンドロメダ(Andromeda)銀河(M31)と衝突する――。

 米航空宇宙局(NASA)は5月31日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を用いてアンドロメダ銀河の特定の領域を5年~7年にわたって緻密に観測・分析した結果、40億年後にアンドロメダ銀河が天の川銀河と衝突・合体するとの「確証が得られた」と発表した。

 衝突が始まってから、2つの銀河が互いの重力で引かれ合い完全に合体するまでは20億年かかるという。最終的には、宇宙でよく見られる楕円銀河の1つとなるとNASAは予測している。

 それぞれの銀河にある星同士は、距離が離れているため衝突する可能性は低いが「これまでと異なる、新しく生まれた銀河の中心を周回する軌道に投げ込まれるだろう」という。

 アンドロメダ銀河が時速40万2000キロで天の川銀河に接近していることは既に分かっている。この速度は1時間で地球から月までの距離を移動するのに相当する。アンドロメダ銀河と天の川銀河の衝突についても長く論じられてきたが、いつどのような形で衝突するかは過去100年以上にわたり謎とされていた。(c)AFP

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