小さな前脚もった新種肉食恐竜、アルゼンチンで化石発見
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【5月28日 AFP】アルゼンチン・パタゴニア(Patagonia)地方のチュブト(Chubut)州コンドル・ヒル(Condor Hill)で、とても小さな前肢を持ち2足歩行していたジュラ紀の新種恐竜のほぼ完全な骨格化石が発見された。
エヒディオ・フェルグリオ恐竜博物館(Egidio Feruglio Museum of Paleontology)の発掘チームを率いた古生物学者ディエゴ・ポル(Diego Pol)氏が24日、AFPに語ったところによると、「エオアベリサウルス・メフィ(Eoabelisaurus mefi)」と命名されたこの新種の恐竜は、白亜紀に当たる約1億年前~7000万年前に南半球に多く生息していたアベリサウルス科に属する。
しかし、見つかった化石は1億7000万年前のジュラ紀初期のもので、これまで発見されたアベリサウルス科の恐竜より4000万年もさかのぼる最古の種という。
体長は推定6メートル。ティラノサウルス・レックス(Tレックス)を小型にして前脚をさらに小さくしたような姿だったとみられる。他のアベリサウルスと違って腕は完全に小型化し、爪も小さいことから、獲物を捕らえるときは鋭くとがった歯のみを使っていたのではないかとポル氏は述べている。
アベリサウルスは南半球でしか発見されていない。専門家らの仮説では、かつて地球唯一の大陸として存在したパンゲア(Pangea)では広大な砂漠地帯が柵の役割を果たし、南半球の恐竜が北半球へ生息域を広げることがなかったと考えられている。
この発見に関する詳細は、23日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に掲載されている。(c)AFP
エヒディオ・フェルグリオ恐竜博物館(Egidio Feruglio Museum of Paleontology)の発掘チームを率いた古生物学者ディエゴ・ポル(Diego Pol)氏が24日、AFPに語ったところによると、「エオアベリサウルス・メフィ(Eoabelisaurus mefi)」と命名されたこの新種の恐竜は、白亜紀に当たる約1億年前~7000万年前に南半球に多く生息していたアベリサウルス科に属する。
しかし、見つかった化石は1億7000万年前のジュラ紀初期のもので、これまで発見されたアベリサウルス科の恐竜より4000万年もさかのぼる最古の種という。
体長は推定6メートル。ティラノサウルス・レックス(Tレックス)を小型にして前脚をさらに小さくしたような姿だったとみられる。他のアベリサウルスと違って腕は完全に小型化し、爪も小さいことから、獲物を捕らえるときは鋭くとがった歯のみを使っていたのではないかとポル氏は述べている。
アベリサウルスは南半球でしか発見されていない。専門家らの仮説では、かつて地球唯一の大陸として存在したパンゲア(Pangea)では広大な砂漠地帯が柵の役割を果たし、南半球の恐竜が北半球へ生息域を広げることがなかったと考えられている。
この発見に関する詳細は、23日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に掲載されている。(c)AFP