【5月16日 AFP】太陽に月が重なる部分日食が20日から21日にかけて、日本や中国の一部地域、米西部などで観測される見込みだ。

 米航空宇宙局(NASA)によれば、日食は中国南部で現地時間の21日午前6時06分(日本時間同日7時06分)に始まり、観測域はその後すぐに東へと帯状に移動し、日本南部の沿岸でも観測できる。米国西部では現地時間20日の日暮れに見られる予定だ。

 部分日食は各地で4~5分間続くとされている。一部地域では、月に覆い隠された太陽の光がリング状にこぼれ出す金環日食も観測されるという。

 金環日食の観測域である「金環日食帯」の中心線から10キロ北に位置する東京では、21日午前7時32分ごろから5分間にわたり、東京圏に住む1000万人以上が金環日食を観測できるという。

 ただし裸眼で日食を直接観測する行為は、目に回復不能な損傷を与える恐れがあるため避けるべきであることはもちろん、サングラスも目の保護に十分ではない。専門家らは太陽観察フィルターを使った日食観測専用の眼鏡(日食グラス)の使用が最も安全だとして推奨している。(c)AFP/Kerry Sheridan