【2月8日 AFP】ロシア通信(RIA Novosti)は6日、ロシアの研究チームが南極の厚い氷床を約4キロの深さまで掘削し、未知生物の発見が期待される氷底湖面に到達したと報じた。

 南極最大の氷底湖であるボストーク(Vostok)湖は、数十万年にわたり隔離された状態にあるとされ、新たな生物発見の可能性がある。ロシア通信は、「ロシアの研究チームが3768メートルの深さまで掘削し、氷底湖水面に到達した」と匿名の情報源からの報告として報じている。

 ロシア北極南極研究所(Arctic and Antarctic Scientific Research Institute)広報のセルゲイ・レセンコフ(Sergei Lesenkov)氏はモスクワ(Moscow)でAFPに、科学者らがボストーク湖のような過酷な環境下における生態系の調査・研究を進めることは、太陽系の他の星での生命の有無を知ることにつながることになると述べた。(c)AFP/Maria Panina