【1月29日 AFP】レゴ(Lego)人形が、カナダ・トロント(Toronto)の高校生2人が自作した宇宙船に乗って宇宙に送られる動画が25日、公開された。

 17歳のマシュー・ホー(Mathew Ho)さんとアサド・ムハマド(Asad Muhammad)さんは気象観測気球をオンラインで注文し、宇宙船を発泡スチロールで作って、レゴ人形を上空24キロまで打ち上げることに成功したという。

 2人が通う高校の校長は、AFPの取材に対し、この「驚くべき旅」が事実だと述べた。

 動画サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿された動画は、レゴ人形の97分間の宇宙の旅を早送りで見ることができる。カナダの旗を持つレゴ人形は、真っ黒な宇宙空間に浮かぶ地球を背景に映っている。

 カナダのメディアによると、2人は観測気球につないだ箱に、4台のカメラとGPS(衛星利用測位システム)を内蔵した携帯電話を設置して、レゴ人形の旅を記録した。

 さらに、ムハマドさんの母親のミシンを使ってナイロンのパラシュートを縫い、レゴ人形に着せて、レゴ人形が無事に地球に帰還できるようにした。気球にはパーティーグッズ販売店で購入したヘリウムを入れた。

 この宇宙旅行計画にかかった総額は500ドル(約3万8000円)未満だったという。

■宇宙の旅から無事帰還

 2人はインターネットを活用して、発射地点や風向き、その他のデーターから気象観測気球の落下予想地点を予測。トロント郊外のニューマーケット(Newmarket)のサッカー場からレゴ人形を打ち上げた。

 だが標高7キロメートル付近で気球は携帯電話の圏外になり、GPS信号も届かなくなったので、2人は家に帰って餃子を作ったという。

 するとホーさんのiPadが鳴った。レゴ人形は地上に降下し、発射地点から120キロ離れた野原に無事に着陸していたのだった。(c)AFP