【1月5日 AFP】ロシア宇宙軍は4日、昨年11月9日の打ち上げ後、予定軌道に乗れずに地球を周回しているロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」について、15日に破片が地球に落下する可能性があると発表した。インタファクス通信(Interfax)が伝えた。

 宇宙軍報道官によると、探査機は徐々に高度を下げ、4日朝の時点で高度184~224キロの軌道上にある。落下の正確な日時と場所は数日前にならないと予測不可能だという。

 探査機の重量は13.5トンだが、毒性が極めて高い燃料は大気圏突入時に燃え尽き、地上に降り注ぐ破片は20個から30個、計200キロ程度と予想されている。(c)AFP