【12月6日 AFP】米カリフォルニア大(University of California)などのチームは5日、太陽の約100億倍の質量がある観測史上最大のブラックホールを2つ発見したと発表した。

 これまで発見されているブラックホールで最大のものは質量が太陽の63億倍で、観測史上最大のブラックホールが2つ見つかったことになる。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された報告によると、2つのブラックホールはどちらも地球から3億光年以上離れたふたつの銀河の中心部にあった。

 カリフォルニア大バークレー校の研究チームによると、1つ目のブラックホールが見つかったのは、地球から約3億2000万光年にある銀河団の中で最も明るい銀河「NGC 3842」。2つ目のブラックホールは、地球から約3億3500万光年離れた「かみのけ座銀河団」の中の銀河「NGC 4889」にあり、質量は1つ目のブラックホールと同等か大きいという。どちらのブラックホールも、当初の予想より大きいものだった。(c)AFP