探査機「ニュー・ホライズンズ」が捉えた木星と衛星イオ
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【11月19日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は15日、冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」が捉えた木星と、その衛星イオ(Io)の画像を公開した。ニュー・ホライズンズが2007年に木星にフライバイ(接近通過)した際に撮影したデータを加工したもの。
木星の画像は、ニュー・ホライズンズに搭載されたスペクトロメーター(分光計)「Linear Etalon Imaging Spectral Array」(LEISA)が捉えた赤外線のデータから作成した。赤外線の波長の違いによって、高度が高い雲は青、低い雲は赤で表されている。白みがかった青の楕円形の部分が大赤斑(Great Red Spot)だ。
ニュー・ホライズンズと観測対象、観測対象と太陽を結ぶ直線が作る角度(位相角)は75度だったが、観測対象の自転によって生じるゆがみを取り除くため、三日月型に投影している。
イオの画像は可視光領域のほぼ全ての光をとらえる望遠撮像装置「Long-Range Reconnaissance Imager」(LORRI)によって撮影された。マルチスペクトル撮像装置「Multispectral Visible Imaging Camera」(MVIC)のカラー情報で補正してほぼ実物と同じ色になっている。
イオ北部の、画像では夜となっている部分で火山「Tvashtar」の噴火活動が認められる。噴煙に含まれる粒子が光を散乱するため、噴煙は青く見える。上空に到達して太陽に照らされた噴煙の下には、高温の溶岩が放つ光が見える。(c)AFP
木星の画像は、ニュー・ホライズンズに搭載されたスペクトロメーター(分光計)「Linear Etalon Imaging Spectral Array」(LEISA)が捉えた赤外線のデータから作成した。赤外線の波長の違いによって、高度が高い雲は青、低い雲は赤で表されている。白みがかった青の楕円形の部分が大赤斑(Great Red Spot)だ。
ニュー・ホライズンズと観測対象、観測対象と太陽を結ぶ直線が作る角度(位相角)は75度だったが、観測対象の自転によって生じるゆがみを取り除くため、三日月型に投影している。
イオの画像は可視光領域のほぼ全ての光をとらえる望遠撮像装置「Long-Range Reconnaissance Imager」(LORRI)によって撮影された。マルチスペクトル撮像装置「Multispectral Visible Imaging Camera」(MVIC)のカラー情報で補正してほぼ実物と同じ色になっている。
イオ北部の、画像では夜となっている部分で火山「Tvashtar」の噴火活動が認められる。噴煙に含まれる粒子が光を散乱するため、噴煙は青く見える。上空に到達して太陽に照らされた噴煙の下には、高温の溶岩が放つ光が見える。(c)AFP