ナノスケール「世界最小の自動車」を開発、蘭大
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【11月10日 AFP】全長が人間の髪の毛の太さの6万分の1しかなく、電気刺激に反応して「4つの車輪」で動く「世界最小の自動車」を作成することに成功したと、オランダ・フローニンゲン大学(University of Groningen)の研究チームが9日、科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。
ナノ・メートル(10億分の1メートル)サイズのこの「ナノカー」は、車輪のような回転部品を4つ備えた分子。1つの車輪は数個の原子で形成されている。走査型トンネル顕微鏡を使って送られるトンネル電流によって動く。電気刺激を与え続けると、銅板の上に置かれた「ナノカー」の車輪と銅版表面との間に相互作用が働き、車輪部分が回転して「ナノカー」が前進する仕組みだ。
ナノカーの開発研究は5年ほど前から行われているが、今回の成功で、医療やナノスケール工学での実用化が期待される。(c)AFP
ナノ・メートル(10億分の1メートル)サイズのこの「ナノカー」は、車輪のような回転部品を4つ備えた分子。1つの車輪は数個の原子で形成されている。走査型トンネル顕微鏡を使って送られるトンネル電流によって動く。電気刺激を与え続けると、銅板の上に置かれた「ナノカー」の車輪と銅版表面との間に相互作用が働き、車輪部分が回転して「ナノカー」が前進する仕組みだ。
ナノカーの開発研究は5年ほど前から行われているが、今回の成功で、医療やナノスケール工学での実用化が期待される。(c)AFP